母子手帳の一番初めのページに葉書がついているのをご存じだろうか。恐らく妊娠届を出した際に案内されたかと思うが、子どもが生まれたら所属する自治体の職員が新生児訪問をしてくれるのである。母子手帳についている葉書はその依頼葉書である。必須ではないので不要であれば特に受けなくても良いが核家族化が進む中、初めての育児で戸惑うことも多く、受けると気持ちが楽になったので紹介したい。
新生児訪問の内容
我が家の所属している自治体は、里帰りをしている場合があるので生後4か月までの赤ちゃんを「新生児訪問(こんにちは赤ちゃん訪問)」と称して赤ちゃんの体重の測定、母子共に健康状態の確認や地域の子育て情報、育児についての相談を受けてくれる。それ以降の時期に訪問を希望の場合には主に子育て情報のみの共有となる。うちは相談もしたかったので新生児訪問を依頼した。
新生児訪問を受けた時期
我が家は生後2か月の初めまで里帰りをしていたので生後2か月半ばで新生児訪問をお願いした。育児の相談は1か月健診の次は3か月健診となるので、病院に行くほどでもないけど気になることなど、色々と相談できるので生後2か月の時に受けて良かったという印象がある。特に、訪問指導員が保健師・助産師・看護師のいずれかの方なので赤ちゃんの月齢に合わせて色々と診てくれていた。
体重の計測
ばねばかりを使って体重測定をした。実は我が家は5gおきの高性能体重計を持っていたので体重については心配はなかったが、体重計を持っていない家庭だときちんと成長しているか心配になると思う。ばねばかりなのでざっくりとはいえ、ここで測ってくれるから安心である。また日々体重測定をしていてもそれが問題ない体重なのかも気になっていたので、体重を見て「立派に成長してますね~問題ないです」と言われた時には安心した。
首の座りチェック
生後2か月ということもあり、念のためということで首の座りをチェックをしてくれた。後の3か月健診で首が座っておらず再健診となるので、もちろんこの時はまだ首は座っていない。
股関節の脱臼確認
赤ちゃんがなりやすいと言われる股関節脱臼の確認も行われた。股関節脱臼の事を知ったのは生後1か月以降だったので、知らぬ間に脱臼していたらどうしようと気になっていたのである。股関節をぐるぐる回して確認してくれた。
蒙古斑の確認
日本人であれば馴染みのある蒙古斑だが、念のため確認してくれた。私は蒙古斑と言えばずっとおしりにあるものだと思っていたので、トラタロスの背中全体に点々とあり、両足首にあざを見た時はどこかにぶつけてしまったのかと気になったのである。「異所性蒙古斑ですね~」と言われた。また、基本的に大人になるまでに消えることもあるが、どうしても気になる場合は最近はレーザーでの治療などもあるということも教えてくれた。
自治体の育児情報
訪問指導員のお仕事はここからが本番である。特にコロナ禍ではイベントがどんどんと中止になり、低月齢期の親子が孤立しやすい。地図や一覧と冊子と共に、周辺地域の下記の情報を教えてくれた。
- 近くの児童館
- 周辺の商業施設などで行っている育児相談会
- その他育児の相談先について
- 子どもの体調に異変があった時の救急の連絡先
児童館についてはお散歩で何となく知っていたものの、商業施設で行われている相談会は知らなかったので聞けて良かった内容である。よく行く商業施設なので、時間があったら行ってみようと思っている。
近くの救急の病院の情報はきちんと聞いておくべき!!
うちの自治体は新生児訪問の他に、家に上がってほしくない場合は玄関先だけで地域の情報を教えてくれる訪問もある。少なくともこれは受けておいた方が良いと強く感じた。
幸いトラタロスはまだ救急にお世話になったことがないが、夜に体調が悪くなったら救急に連絡して、とお医者さんに言われたことがあったのだ。下記記事に詳しい内容を書いているので参考にしてほしいが、その時にこの訪問を受けていなかったらどうすれば良いのかわからなかっただろうというのが本音である。恐らく119でも良いのだと思うが、新生児訪問で小児の救急はこの時間帯なら病院、それでもだめならここにに連絡してください、と言われたのである。役所で妊娠届を出した際にもらった冊子をもう一度頂いたのだが、救急の時に電話すべき順番まで書き込んでくれたのだ。大変助かる。119以外にも小児は連絡の方法があるのだと知った新生児訪問であった。
また私自身、親に聞いた話によると突然ひきつけを起こして救急車で運ばれたことがあるらしく、赤ちゃんは突然こう言ったことがあるようなので緊急時に落ち着いて対応するためにもきちんと必要な情報を整理しておくのは重要である。
質問タイム
我々にとっては待ちに待ったこの時間である。病院で相談するまでもないが、誰かにこたえてほしいな~と思っていた質問を行った。具体的には下記のような質問をした。
- 保育園の申し込みってどうすれば良いの?
- 予防接種ってどうやって受ければ良いの?
- 児童館は行った方が良い?
- 授乳についての相談
特に保育園の申し込みなどについては、詳しい内容は別途窓口があるのでそちらで聞いた方が良いということで軽い説明のみだったが、大体いつ頃から動き始めると良いのかなどを教えてもらえた。
最後に
結論から言うと、新生児訪問はやってよかったと思う。特に心に余裕がない時にこそ、お願いしてみるのが良いかと思う。相談したり外の人と久しぶりにおしゃべりしたりと気分転換になるはずだ。
また、両親に育児の相談はできても自治体の育児の施設などの知識はない。それだけでなく現役の指導員の方から最新の育児の情報を聞けるのも良かった。例えば、お風呂上りに白湯を飲ますべき、というのがうちの親世代の常識だったが今は母乳で大丈夫、というのが新常識である。病院で特に言われなかったので白湯は飲ませていなかったものの、親には白湯を飲ませなくて良いのかとずっと聞かれていたのできちんと答えが聞けて良かったことの1つである。そのほか赤ちゃんは何色から興味を持つかなど、色々と教えてもらうことができておもちゃや絵本を買う時の参考になったりもした。