今回は育児をする上での本音を語りたいと思う。育児をするにあたり周りに頼らざるを得ないことはあるが、実家が近いのに頼りたくないという気持ちが大きい。これって異常なんだろうかと悩んだり調べたりしたのだが、意外とそういう声もちらほらあるようだ。あまり読んでて楽しくない内容ではあるが、私の場合を紹介し、他の方の心の支えになればと思い今回書かせていただくことにした。
目次
実の両親に頼りたくない…その理由は。
まず大前提として、私の親世代(青春がバブルの年齢)は父が働き母は専業主婦が定番の世代である。私の親も例に漏れず、母は新卒で入社してその年にすぐに寿退社した。以降専業主婦(私が中学生になったら派遣)である。父は帰りは基本9時以降で土日も接待ゴルフなどに行っていたタイプである。
そんな両親のもとへ里帰りや、里帰り後にトラタロスの面倒をお願いし、父が育児に不慣れだったのは想定内である。戦力としては0.5人くらいを想像してその通りで問題なかった。しかし、それ以上に母が思っていたよりも頼りにならなかった、というのが実家に不信感を持つ理由である。
①両親共に育児スキル(特に0歳児)が思ったよりも低かった
②平日休日問わず、両親が予定を入れすぎており頼りたい時に頼れない
③子どもを仕事のダシに使われる
④育児に関して口出しはしないが都市伝説を言って不安にさせる(3歳児神話etc…)
里帰りをしたからこそ見えたという部分もある。もちろんご飯を作ってくれたりと感謝はあるが、これだったら正直実家に帰っても帰らなくても良かったなという感想だった。また、里帰りの話は別で紹介するが、それどころでもない問題も勃発しており全く気の休まらない里帰りだった。当時ゆるトラの父が激務でさえなかったらさっさと帰っていただろう。。。
今はコロナで特にイベントもなく実家を頼らざるを得ないときがないということと、トラタロスが多少泣いても1人でいた方が楽なのであまり頼ることはない。それでは、以下に詳しく説明したいと思う。
理由①両親共に育児スキル(特に0歳児)が思ったよりも低かった
これは我が家特有の理由ではあるが、両親共に0歳児の育児スキルがほぼなかったのである。父はまぁないだろうな、と思っていた。実際に、トラタロス相手に初めておむつ替えをしたと言っていた。問題は頼りにしていた母である。入院中は「里帰りするならお母様もいるし安心ね」と言われ、「わからなかったらお母様に聞けば大丈夫よ」なんて励まされていた。しかしいざトラタロスを連れて帰ってみたら、母は「沐浴をしたことが無い」などと言い始めたのだ。更に新生児は夜中に3時間おきに授乳が必要だが1日で「もう無理」とリタイア宣言をされ、結局里帰りしながら1日中ほぼ私がトラタロスの面倒を見ていたのである。
「子供産むなら里帰りしてきていいからね、ママが夜の面倒とかみるから」と言われていたのにどういうことなのか。よくよく聞いてみると、うちの母は自分が子どもを産んだ時(兄と私で2人産んでいる)、毎度3か月ほど里帰りした上で、里帰り後も実家が近いので両親が(私から見た祖父母)毎日通っていたそうなのである。詳しく追及した所、沐浴・夜の対応・家事などは里帰り中も里帰り後も全部全部おばあちゃんがやってくれており、沐浴も新生児の夜中の対応も1度もやったことがないそうなのだ。おばあちゃんに「さすがに1回もやったことが無いなんてないでしょ」と確認したが、「あの子はやらなくていいってなったら何にもしなかったわよ」とのことであった。つまり、5日間の入院中トラタロスの面倒を見ていた私の方が育児スキルが上だったのである。
もちろんおむつ替えはさすがにできるが、しっかりとお尻が拭けておらず汚れが残ってかぶれていたり(老眼のせいという可能性も捨てきれず強くは言えなかったが)、初めて同士ではあるものの自分やゆるトラの父の方が頼りになるのであった。
理由②平日休日問わず、両親が予定を入れすぎて頼りたい時に頼れない
産前、母からは「トラタロスが生まれるからお仕事辞めるね~」と連絡を受けていた。父も「テレワークだからいざとなったら見れるから大丈夫」と言われた。とはいえ流石に父は仕事なのでお願いという訳にもいかないのは仕方あるまいと思っていた。そこで母はというと、派遣の仕事を辞めた代わりにフリーランスで仕事を始めて昼夜問わずzoomやら仕事をしていたのである。しかも父もそれに乗っかり副業を始めたとのことなのだ。なので父は1日中PCの前にいるし、母も母で1日中打ち合わせやらなにやらしているのだ。(結局トラタロスの誕生は派遣の仕事を辞める口実を与えただけだったのである。)
「夜中トラタロスが全然寝なくて今限界だからちょっと見ていてほしい」と言っても、「今からzoomがあるからその後じゃダメ?」と言われたり、「予定調整してトラタロスのお世話やお風呂もお手伝いに行くからね」と言われたので「腰が痛くて整骨院行きたいからトラタロスの様子を見に来てほしいのと、お風呂のお手伝いしてほしい」と言っても「その日16時からzoomあるからそれまでで良ければ」なんて言われるのである。(そして時間通りに来なくて整骨院の予約ぎりぎりに来る。)父の方が面倒を見てくれているが、平日は会社員としての仕事があるのでしょっちゅう頼めない。
もちろん母がお仕事をやることに異議はない。私だって働きたいし働くのは楽しいだろう。しかし、「面倒見るかね」「お手伝いするからね」と言って、それはないだろうと思うくらい面倒を見てもらえる時間がないのである。特に母は専業主婦だったので働くのに憧れがあり、逆に今、いわゆる昭和のお父さん的に仕事をしてしまうのである。
もう母は私が独り立ちし、育児が終わって数年経つ。母は育児はもうしたくないし、今まで後回しにしていた自分の事を最優先したいのだろう。その気持ちは充分にわかるので、頼らない方が良いのだ。なので変にこちらに期待させるようなことを言わないでほしい、トラタロスの面倒を見るという口実でただ遊び(仕事し)に来るのはやめてほしいというのが正直な感想である。
理由③子どもを仕事のダシに使われる
特にフリーランスの場合、人間関係が今後の仕事量を決めることが多い。フリーランスやら経営者同士、そのお付き合いを大事にするのは全く問題ないのだが、トラタロスの誕生をきっかけに我が家が巻き込まれるようになったのである。初めは出産祝いとしてプレゼントを頂き、有難く頂戴しますと受け取っていた。また、赤ちゃん服の経営者の知り合いがいるからと、お付き合いついでに服を買ってもらったりもした。それは有難かったし良かったのだが、ハーフバースデーやら何やらでまたもやプレゼントを受け取っただの、そのお礼をしろだの言われるようになったのである。ケチケチするわけではないが、赤ちゃんは何かとお金がかかるのでなるべくそれ以外の出費を減らしたいし、出産祝いを返し終わってクレジットの引き落としがやっと全部完了してほっとした所だったのだ。例え高価な物をもらっていたとしても、またもやお礼だなんだとキャッシュがどんどんと減っていくのは不安なのである。
直接的には何にも関係ないので、正直ありがた迷惑な話である。
理由④育児に関して口出しはしないが都市伝説を言って不安にさせる(3歳児神話etc…)
うちの親世代にとっては常識だったものなのかもしれないが、保育園なんてかわいそう、抱っこ癖がつく、指をしゃぶると顔がゆがむ、ハイハイをしないで歩けるようにようになるのはダメ(何がどういう理由でダメなのかは本人さえ知らない)などなど、都市伝説を言ってくるのである。じゃあもし本当にトラタロスがハイハイをしないで歩いたらどういう反応をするんだろう、とこちらは不安になるのだ。「あなたの育児が悪かった」とでも言うつもりなのだろうか。「保育園なんてかわいそうだから面倒を見る」とも言われるが、里帰り中でさえいなかったのだから無理であろう。
また、都市伝説ではないものの「母乳なんだからカップラーメンは添加物入ってて赤ちゃんに悪いからダメよ」と呪いをかけてくるのである。そんなことはわかっている。でも育児の大変さを知っている親なら「そういうものに頼っちゃう時もあるわよね」と言ってほしかったのだ。こちらだって健康的な食事はしたいが、トラタロスに手いっぱいな時はカップラーメンやら冷凍食品に頼るしかないのである。(そう言いつつお昼ご飯を作りに来てくれるわけではないんでショ、とこちらだって卑屈になってしまう。)とはいえ、里帰り後も毎日親がご飯を作った上で手伝いに来てくれていた母にはそういう大変さが分からなかったり、想像力はないのかもしれない。
最後に
トラタロスが生まれてから、「私を育てるってこんなに大変だったんだ」と今更ながら親に感謝したことは沢山ある。養育費・学費などのお金の面や、身の回りのお世話、ご飯の用意等々、頭ではわかっていたけどこんなに大変だったんだと思った。トラタロスが成長すればするほど、本当に親には感謝している。………それでも!という感謝以外の面を書かせていただいた。
なお、里帰りがどんなものだったのかはこちら。