職場復帰したけど断乳ができない…!おっぱいが大好きな赤ちゃんと乳腺炎を心配した私が実践した断乳方法

昨今では1歳になると断乳をする家庭が多いのではないだろうか。職場復帰する方もいるし、授乳が大変になってきたり母乳が出なくなったり…様々な理由があるが、私が断乳をしなくてはと思ったのは職場復帰が決まったからである。しかし、ミルクだとお通じが悪くなってしまうトラタロスは完全母乳で育っておりおっぱいが大好きである。結論としては職場復帰後(保育園入園後)も断乳ができない状態が続いた。そんなトラタロスと一緒に歩んだ断乳の道のりを紹介したい。

断乳する上で心配だったこと

心配① 突然授乳がなくなった赤ちゃんは不安でおかしくなってしまうのではないか

授乳をしているお母さんなら大体わかると思うが、赤ちゃんはおっぱい(授乳)が大好きである。試しに授乳をしないととんでもなく泣くのである。赤ちゃんは授乳している間が一番安心しているとわかる分、親としては泣いている赤ちゃんを見るのは何とも耐え難い。
特にトラタロスは完全母乳で育った上に基本的に授乳で安心して寝るタイプだったので断乳はとてもとても悲しくて不安なことなのである。試しに1回授乳を抜いてみると、理由もわからずお母さんが突然授乳をしてくれなくなり混乱と寂しさで泣いているのである。そんな子に断乳なんてできるのか。しかも断乳は職場復帰する私の都合であって、トラタロスはまだおっぱいを飲みたいのである。申し訳なさで胸がいっぱいだった。いつかは卒業しなくてはいけないものの、「今じゃなくていいんじゃないか」という思いが何度もよぎった。そして授乳がなくなったことにより不安や寂しさで心が壊れてしまわないか心配だった。例えば、スキンシップが足りなくて奇行が出てきたらどうしようなんて思ったのである。

心配② 母乳のでが良かったので乳腺炎になるのが怖い

おっぱいが大好きなトラタロスに合わせるように私はとても母乳の出が良かった。生後11か月の時点では夜間・起床時・各ご飯の後・おやつ・夜寝る前と1日で最低7回、多いときは10回ほど授乳をしていた。そのため、私の母には「まだそんなに母乳が出るの」と驚かれたほどである。
そんな私は胸の張りと戦う日々であった。慣れない義実家に行くと、搾乳機を忘れた時に限ってかなり胸が張って痛くなったり、日常でもトラタロスが泣くだけで胸が張ったりするのである。そのため、断乳を強行したら乳腺炎になるのではないかという心配があった。特に保育園入園までに断乳ができないのは目に見えており、職場で搾乳なんてしたくない…と思いつつも搾乳しないと乳腺炎になるのではないかと心配だった

実際の断乳について

断乳完了までかかった期間は2か月!

さて、私は断乳をいつから始めたかと言うと保育園当選が決まった後である。というのもトラタロスは9月生まれだったので、まさか9月まで保育園の枠が開いているとは思わなかったのだ。翌年4月まで育休取得のつもりで、それまでにのんびり断乳するつもりだったのである。むしろあわよくば自分からいらなくなる「卒乳」を期待していた
しかしまさかの保育園当選連絡を受け、職場復帰への準備が始まった。つまり断乳である。しかし、毎日10回の授乳から急に0回にするのはトラタロスの様子からして難しいと思った。そうして段階的に行った結果、我が家は完全に断乳するまで2か月かかったのである。

実際に行った内容:段階的なゆっくりゆっくりした断乳!

試しに授乳を辞めた時の様子を見て、いきなり10から0にするのはトラタロスの精神的にも私の精神的にも難しいと判断し、段階的な断乳をすることにした。
また、母乳が良く出るタイプだったため急に断乳すると乳腺炎になるの確実だった。後述の通り新しい段階に入る時は必ず土曜日にすると、早くても次のステップにいくまでに1週間はかかる。そうしてゆっくりゆっくり段階的に行った結果、私の母乳もそれに合わせて減っていき恐れていた乳腺炎になることはなかった。そのため母体のストレスと言う観点からも段階的に行うのも正解だったように思う。

断乳する上でに気を付けたこと:新しい段階に入る時は必ず土曜日から!

土曜日(休日)に新しい段階に入るのには下記の通り2つ理由がある。

  • 授乳がなくなった分スキンシップをしっかりとるため
  • 夫の仕事の邪魔にならないようにするため

おっぱいが大好きなトラタロスはとにかく新しい段階に入るたびに泣くのである。授乳はやはり安心するのか、授乳時はとても幸せそうなのである。そのため授乳と言うスキンシップの時間を減らさないために、1日トラタロスの相手ができる土曜日・日曜日に一番不安な時間を当てたいと考えたのである。赤ちゃんは大体3日で慣れると言うがトラタロスも例に漏れず3、4日で大体適応した。適応し始めの一番不安な時間を土日、もしくは3連休があれば3連休で新しい段階に入ることで少しでもトラタロスの負担を減らせたのではないかと考えている。

また夫は育休はとっくに明けて100%テレワークで仕事をしていたが、なるべく泣き声で仕事の邪魔をしたくないというのがあった。例えば夜間断乳時は夜中に泣くので起こしてしまうし、日中帯に断乳を行うと場合によっては客先と打ち合わせ中にトラタロスのものすごい泣き声がするのである。そうならないように休日に新しい段階に入るのは正解だったように思う。

段階的な授乳の内容

①授乳時間の短縮化

まずは断乳の準備運動である。トラタロスは幸いにもご飯をしっかり食べてくれる子だったので、授乳でないと栄養が足りないかと言うと全くそうではなかった。つまり授乳は栄養摂取的な物ではなく、単に精神安定剤という役割だったのだ。そこでまずは授乳時間を短くして、授乳がない時間を増やしていこうと考えたのである。
具体的には通常10~30分程行っている授乳を5~10分程度に収めるようにしたのである。やはり、これだけでも嫌がって泣いたのは言うまでもない。
結果的に授乳時間のを短くしようという意識は断乳が完全に完了するまで必要だった。というのもトラタロスは日中帯の授乳がなくなった分、就寝前の授乳をしっかり取りたがったのだ。そのため、常に短く、短く、と意識していないとどこかの時間を断乳した分、1回の授乳時間が長くなって結果的に授乳時間の合計時間は同じになってしまいトラタロスのためにならないと考えたのである。

②夜間断乳

次に行ったのは夜間断乳である。これは何故かというと、理由は下記の通り2つである。

  1. ネットではまず夜間断乳を勧めている記事が多かったから
  2. 職場復帰したら睡眠不足は仕事に影響があると考えたから

ネットでは夜間断乳をお勧めするものが多く、更には夜間断乳することで赤ちゃんは夜まとめて眠るようになると言っていたのである。夜間の授乳がある時は最低1回、多いときは3,4回授乳のために起きていた。そのため、職場復帰したら睡眠不足で仕事が続かないのではないかと心配だったのである。
夜間起きたら授乳の代わりに麦茶を飲ませる、という方法があったので行ってみたが結局麦茶は飲まなかった。麦茶は嫌がり泣いて泣いてそのまま寝る、という日が続いた。しかし赤ちゃんの適応力はすごく、少し慣れてくると夜にのどが乾いたら自分でベッドに置いてあるお茶を飲んで満足して寝るようになったのだ。
夜間断乳は何としても職場復帰までにせねばと言う思いがあり、保育園入園1週間前に行った。

③おやつの断乳

トラタロスはご飯もしっかり食べ、更に食後に母乳もしっかり飲むタイプで満腹なのか、おやつの授乳がある時とない時があった。そのため抜きやすいと思ったのだ。案外おやつで泣くことがなく、授乳してほしいというよりもお腹が空いたから泣いているという様子だった。これは夜間断乳ができるようになってからだったので保育園入園してから始め、3日もすればおやつの授乳は欲しがらなくなった。

④食後の断乳

食後の断乳も本当であれば保育園入園までに済ませておきたかったが、まったく間に合わなかった。慣れ保育の最初の内は給食を食べないので、それまでにしようと考えていた。まずは給食があるお昼からなくし、朝、夜となくしていった。慣れ保育とはいえ入園後1週間後には給食が始まったので強制的にお昼は断乳が行われた。朝、夜はやはり口寂しいようで泣いて訴えていたが、1週間もすると欲しがらなくなった。ここまでで大体1.5か月である。

⑤起床時の断乳

トラタロスは保育園になかなか慣れない(入園して3日で風邪をもらってきて休んでいたせいもあるが。)子だったので慣れ保育に1か月かかった猛者である。とにかく保育園ではずっと泣いているという報告を受けたり、段々遊べるようになってきたと言われた頃はその分家ではぐずってずっと抱っこをせがむ日々が続いていた。そのため保育園行く前には不安をなるべく取り除きたいので起床時は続けるようにしていた。しかし、保育園に行く前はバタバタするので、起床時の授乳が負担になってきたのとトラタロス自身も忘れる日があったのでもう大丈夫だろうとなくした。なくした時に限って思い出して授乳をせがんだが、食後程欲しがらなかったので3日で慣れたように思う。

⑥就寝前の断乳

最後に行ったのが就寝前の断乳である。トラタロスは保育園のすれ違う先生みんなが「保育園ずっと泣いていた」と報告を受けるくらい寂しん坊だったのだ。そのため、相当保育園ではストレスを感じているのだろうと、せめて夜寝る前は安心してほしくて授乳をしていた。トラタロスは就寝前の授乳が一番大好きなので就寝前の断乳が大変だろうという想像をしていたのもあり、なかなか決行しづらかったというのが本音ではある。そこで、私は「保育園に慣れてきたら最後の断乳(就寝前の断乳)をする」ということを決め、夫にも宣言していた。
「今日は泣かずに遊べてましたよ」「保育園に慣れてきてくれているように思います」という先生の言葉を聞くようになって就寝前の断乳を決意した。それが保育園入園後1か月、断乳決行から約2か月のことだった。
夜寝る前しか授乳していないし、すんなりやめてくれないかなと思っていたが大変甘かった。トラタロスはやはり1日1回になった就寝前の授乳を楽しみにしてくれていたようで、とてもとても悲しそうに泣いたのである。そのため他の断乳と比べて慣れるまでに時間がかかり、1週間くらいは夜寝る前に授乳を欲しがり泣いていた

断乳した後について

トラタロスの様子

先述の通り断乳前は授乳がなくなって心にストレスを感じたり、寂しさで奇行が出てきたらどうしようと思っていた。では実際断乳後はどうなったか。
心配していた奇行はなく、特に変化はなかった。求められれば(求められなくても)なるべく抱っこしたりとスキンシップは今でも意識して行っている。ただ寝る時に授乳と言うルーティンがなくなってしまったので、少しでも安心したいのか私のお腹の上で寝たがるようになった。夜中に起きても同じことをするので、トラタロスが寝たのを確認してから布団に戻して…という作業が必要で結局今も睡眠不足になりがちである。

母体の様子

乳腺炎はなかったものの、やや生理の周期に乱れがあった。授乳中は女性ホルモンがまだ戻らないと言われていたので、恐らく断乳による女性ホルモンの乱れが生じたのだと思われる。それ以外に大きな変化や違和感はなかった。

まとめ

今ではもう授乳という存在をすっかり忘れている様子だが、断乳するときには本当に本当に悲しそうにワンワン泣くので「今じゃなくてもいいんじゃないか」という思いが何度も浮かんだのは間違いない。しかし、完全母乳で育ったトラタロスと完全母乳で育てた私にとってはこの長期スパンの段階的な授乳が合っていたように思う

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