妊娠前の準備―コロナ禍で産むことの不安だったこと編

Eyecatch-Kakugo

今から子供が欲しいと思っている夫婦にとって、必要としているのはコロナ禍で子供を産む覚悟なのではないだろうか。ワクチンも接種できるようになったものの、自分たちが育ててもらった環境とは全く違う環境になってしまい、見本がなく不安に思うことが多いだろう。実際、私達夫婦が子供を授かった時は妊娠届が前年度よりも減少している、というニュースが流れた最中だった。恐らくこのコロナ禍を目の当たりにして「子供をまだ作らない」という結論を出した夫婦も多くいたのではないかと思う。
私達も結婚後すぐ子供が欲しいという話をしていたものの、コロナが流行り出した初期であったこともあり子供はまだ作らないという選択をした。しかしそんな選択から何故子供を産むということに至ったのか、その時不安に思っていたこと、そこから考えたことを紹介したい。どちらかというと夫婦で不安に思っていたというよりも、夫ではなく私の不安が大きいイメージだったが、それでもやはり夫婦の合意なくては子供は育てていくことはできない。私が子供を産む覚悟、育てていく覚悟をどう考えて固めたのか紹介したい。

不安に思っていたこと

①立ち会い出産ができず1人で産むこと

まず私は人一倍寂しがりやである。(この性格が寂しんボーイのトラタロスに遺伝したと思われる。)出産は痛いし、病院での入院は初めてだしということで子供を産むなら立ち会い出産を希望していた。また、夫婦で子供の誕生を共有したいと思っていた。しかし、このコロナ禍で立ち会い出産ができる病院が次々と中止していき、私は1人できちんと子供を産めるのだろうか、そして、子供の誕生の喜びを夫婦2人で共有できないのが寂しいと思っていたのである。

そんな中、先輩ママさんからたまたま話を聞く機会があった。その先輩ママさんはコロナ前に子供を2人産んだのだが、「立ち会いなんてむしろない方が良かった」とのたまったのである。そのママさんによると子供が生まれるまで旦那様が来ず、旦那様の実家のお義母さんと義妹が交互に様子を見に来たので気が休まらなかったというのである。もちろん旦那様が付きっきりの家庭もあるかと思うが、正直立ち会いがなくて1人でも産めたしむしろ見られていない分気楽に産めたと思う、とのことだ。
更に私の親世代はまだ立ち会い出産はまだ主流ではなく1人で分娩室に入っていくのが当たり前で、夫側は外もしくは家で待機というのが当たり前だったようで、「むしろ今って立ち会い出産なんてできるのね~~」と言われたのだ。確かに昔のドラマを見ると外で待っているシーンが多い。そんなもんなのか、と立ち会い出産にこだわる必要はないのかなと思い始めたのである。また、「結局いてもらっても痛いのはママだけだしね~」とのことだった。

確かに立ち会い出産をしたところで出産の痛みを耐えるのは自分1人であるし、結局はどんなに夫婦2人で頑張ると言っても出産の恐怖・痛みだけは母体が1人で立ち向かっていかない物なのである。やはり子供の誕生の瞬間を2人で共有できないのはとても寂しいものの、「最後は1人で戦うもの」と捉えたら腹を括ることができたのである。

②コロナの感染拡大がどうなるかわからない

コロナ前に育ってきた自分たちにとってコロナ禍の出産、子育てはどうなるのか全く想像がつかなく怖いものがあった。特にコロナが流行り始めた時は、「子供はコロナの感染拡大が収まってからかな~」と夫婦で話していたりもした。しかし1年間コロナの動向を見て、「with コロナ」と言われる通りコロナが完全に撲滅されることはなく、むしろ向き合っていなくてはいけないということがはっきりとわかったのである。友人の結婚式も以前は延期をするカップルが多かったものの、段々と感染症対策をした上で開催する人達が増えてきていた。

私達夫婦もコロナが収まるのを待っていたが、マスクがいらない時代を待っていたら50年後になるかもしれない、と思ったのである。コロナの感染拡大を恐れて何もしないのではなく、自分達にできる感染対策は今まで通り引き続き行い、その方法を子供に教えていくしかない。そう思いコロナの終息を待たず、新しい時代の幕開けだと思って子供を持つ覚悟を固めたのである。

最後に

実際にコロナ禍の中で妊娠・出産・育児をしてみて自分が不安に思っていたこととは別の問題も出てきたりはした。それはまた後日紹介したいと思うが、自分の年齢、仕事のキャリア、今後の人生設計など色々と踏まえた上で今子供を産むのが一番良いタイミングだったのではないかと思う。また、例えコロナがなかったとしても将来必ず他の流行り病が出ないとも限らない。自分たちにできることをきちんと行っていき、それを子供に見せていくことが大切なのだと思った次第である。

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