子育てを始めて、マンションはマンションでもファミリー層向けを謳っているマンションだとかなり子育てしやすいということに気づいた。なお、ファミリー層をターゲットととしておらず、学生・社会人の一人暮らしも対象としているようなマンションだとあまり下記に記載したメリットを感じられないかもしれないのでご注意いただきたい。
目次
ファミリー層向けマンションのメリット
①戸建てよりも移動が少なくて楽
マンションはよほど大きな高級マンションやメゾネットタイプでない限り、部屋は全部同じ階にある。朝起きても、夜中にミルクを作ろうと思っても部屋を出てすぐに目的地に着くので子供がご機嫌斜めの時間が短くなるのである。更にファミリー層向けであれば動線や子どもを見守る親の目線で設計されていることも多く、戸建てよりも赤ちゃんのお世話はしやすいと感じる。
一方、戸建ての実家に里帰りした際に特に困ったのは階段の上り下りが多く移動が大変だった点である。例えば寝室が2階にあったので朝起きたらリビングに行くのにトラタロスを抱っこして降りなくてはいけない。夜中にまだ母乳量が足りなくてミルクを作りたいと思ったときにわざわざ階下に降りるのが面倒だし余計に赤ちゃんは泣いている。寝不足気味の体には戸建ては広すぎて大変だったのである。また階段でいつか子供を落っことすのではないかと常にひやひやしていた。
さらに部屋が狭いメリットは部屋の掃除が楽ということだ!掃除が苦手な方に子育て中でなくてもお勧めしたい点である。それはさておき、まだ何が起こっているのか理解できない赤ちゃんにとっては訳も分からず抱っこから布団や座布団におろされるのは悲しいことなのだ。抱っこが大好きなトラタロスは掃除のためにベビーベッドに置かれると3分くらいしたら泣き始めてしまう。赤ちゃんは掃除機の音が好き、という話もあるがトラタロスの場合は寝ている間だけである。(寝ている間に掃除機をかけてもすやすやと眠っている。)そのため訳も分からず泣いている赤ちゃんに罪悪感を感じる時間が短くて済むのは大変ありがたいことで大助かりなのだ。
②子育てに関する情報が手に入れやすい(お下がりをもらえることも。)
ファミリー層向けマンションだと、お互い年齢は異なれど子育てをしている家庭だろうという想像がつくのでママさん同士話しかけやすい雰囲気がある。(お互いお疲れ様です、といった気遣いも生まれる。)そのためお友達が作れれば、同じマンション内のママさんから色々なことを教えてもらえるのである。例えば、周りの保育園情報だ。4月入園の応募で今年はまだどこそこの保育園は入れるらしい、あそこの認可外の保育料はいくらする、などなど…更に妊娠前から先輩ママさんとお話しできた時は近くの産婦人科や小児科の病院のことまで教えてもらえたのだ。
また、先輩ママさんがお下がりをくれたりするのも有り難い。しかも服だけでなく知育玩具やバンボ(お座り練習用のいす)ももらえたりすることもある。買おうかな~でも高いしな~と悩む物は、しばらくしたら不要になる物が多い。それらをマンション内で譲り合えるのが大変有難い。(ベビーベッドをくれるというお家もあった。粗大ごみ代もかからないしお互いウィンウィンだ。)また実際にもらわなくても、他の家ではこういうものを使って育児をしているのだなと参考になるのである。
とはいえ同じマンション内で情報交換をするくらいのお付き合いをするハードルはある程度高いと思うので、もし情報がもらえたらラッキーくらいである。
③同年代の遊び相手ができる場合がある
特にファミリー層向けのマンションだと、マンションの共有部があって子供の遊び場がある場合がある。うちのトラタロスの場合、生後2か月の時にハイハイを始めた生後5か月~生後8か月あたりの先輩赤ちゃん達が共有部で遊んでいるところに混ぜてもらったことがある。(混ぜてもらうといっても私が抱っこして側にいただけなのだが。)そうすると今まで小さい声で恥ずかし気にアーウーとしか話さなかったトラタロスが、翌日からアウアウ長めに話し始めたのである。アウアウ言いながらハイハイをしている先輩赤ちゃんズに刺激を受けたのだ。
探してみると意外と近い月齢の子もいたりするものである。月齢は数か月違っても、同学年だねよろしく~となるのだ。母としては同じ月齢の子と一緒に遊んで刺激を受けてほしいし、同じ月齢の赤ちゃんを持つ親とも話したいなと思うこともあるので有難い。
④入居者は子供がいる想定なので騒音対策されており、多少うるさくても気になり過ぎない
子どもがいる時になるのが騒音のクレームである。ファミリー層向けのマンションはそもそも子どもがいる前提で作られているマンションが多く、子どもが多少うるさくてもお互いにあまり気にならない。具体的には、我が家の場合はファミリー層向けで且つ、楽器も禁止されていないマンションなので壁が厚くて両隣の生活音が全く聞こえないのである。お隣さんも赤ちゃんがいるはずなのに全く泣き声も聞こえないのだ。(窓が開いていたらさすがに聞こえるが…)
残念ながら床は薄いようで上の階の人のドンドンする音(何の音…?)だったり、家具を動かす音は聞こえてくるので下の階にだけは気を付けているようにしている。特に赤ちゃんが足をバタバタ動かせるようになるとそれが嬉しくて床に足をガンガン打ち付けたりするので、すぐに布団に移動させたりクッションを足と床の間に挟んだりしている。
両隣を気にしなくても良いだけでもだいぶ気持ちは楽である。
⑤入居者同士、共通する話題があるので話しやすい
ファミリー層向けのマンションだと、大体入居する人達はファミリーである。そのため、子どもの話題はもちろんのこと、マンションごとに家族の形態(共働きなど)も似たようなところがあるようだ。なので同じマンション内の親同士だと、挨拶ついで話す時に話題が事欠かない。
<おまけ>24時間ゴミ捨て可のマンションだとおむつの匂いが気にならない
これは24時間ゴミ捨て可のマンションに限ってしまうのだが、24時間いつでもゴミを捨てられるとおむつのにおいに悩まされることが少ないのである。特に低月齢期の場合はスーパーで買うレジ袋1袋につき、1日分の母乳パッドとおむつと日常で出るゴミを捨てるといっぱいになるのでその日のうちに捨てられるのである。(指定のゴミ袋が必要な地域だとまた別だが。)
戸建ての実家にいた際は決まった曜日にしかゴミを出せない上に、おむつ専用袋を作るとおむつがいっぱいにならないからまだ捨てなくて良いか~と汚れたおむつと一緒に寝る日も長かった。おむつ替えの頻度が下がった今は、ためっ放しにしていることも多いが、お客様が来る日にささっと捨てに行けるのも良い。
最後に
マンション内だとお付き合いが大変なのでは、とマイナス面を考える場合もあるがこんなメリットもあるんだという発見につながれば嬉しい。また単純に近くに子育てをしている人がいるだけで、一人ではないと思えるのも意外と心強いものである。