母乳育児を考えている家庭において、一度は聞いたことがある授乳服。「授乳服はいらない、授乳服の代わりになる服があれば長く使えるよ」という準備万端の百戦錬磨の先輩ママもいらっしゃるかと思う。産休に入ったら準備しよう~とのんきにしており、早産で育児の何の準備もしていないまま、授乳服の代わりになるような服も一切持っていなかった私にとってはとにかく助かったものの1つなので紹介したい。
目次
授乳服について
授乳服とは
授乳服とは、その名の通り授乳がしやすい服のことである。授乳服にはいろいろなタイプがあり、前をチャックで開けるタイプ、前をボタンで開けるタイプ、脇に穴が開いていてそこから授乳するタイプなど必要な場所だけささっと出せるのだ。
先輩ママさんの中には授乳服ではなく普通の服で代用している体験談もあり、そういう方は前もって授乳を見越して前開き型の服をきちんと購入されていたのだと思う。
授乳服のメリット・デメリット
授乳服のメリットは、ある程度必要なところだけを出して授乳ができることで、外で授乳する時に自分も周りの人達もお互い気まずい思いをせずに心置きなく授乳ができるのである。特にワンピースを着たい場合に、授乳服でないと下からたくし上げることになるのはちょっと恥ずかしいので授乳服がおすすめだ。
一方授乳服のデメリットは、お金がかかること、そして卒乳したら使えない(使わない)ことである。今は授乳服に見えない授乳服も売っているので長く使える服もあるが、見る人が見れば授乳服とわかるものである。
授乳服は必ず必要?
先程紹介した通り、人前で授乳をする必要ことがあるのであった方が良い。ただ、授乳服は授乳の必要がなくなったら使わないので、必要な場面を想像して必要最低限の枚数を揃えるのが良いのではないかと思う。私の場合はちゃんとした場で着るフォーマルな授乳用ワンピース1着と、長時間の買い物用にカジュアルな授乳服を季節が変わるごとに1着~2着買う程度に留めている。家では特に隠す必要もなくよだれや吐き戻しのミルクも付くので、しまむらで買った税込み550円の授乳服ではない普通のトレーナー2着をヘビロテだ。
実際の使用例
授乳服を使い始めたきっかけ
私はトラタロスの生後2週間目の時に母乳外来に授乳の相談に行ったことがある。その時に「では実際に授乳の様子を一度見せてください」と言われたのだ。しかし、その時は授乳服がなくただのワンピースで行ったので、スカートを下からたくし上げることとなり大笑いされたのだった。あれほど恥ずかしかったことはない。それから授乳服を買ったのは言うまでもないことである。
授乳服があって良かった例
家では普段着を着ているとはいえ、自分が家を出なくても義両親が来ることもあるだろう。そんな時に授乳服を着ていて良かったと思う。私が主に授乳服を着たのは下記の通りである。
- 夫の両親が来ている時
- お宮参りのお食事会
- 病院で行われた1か月健診時
- 公共の場での授乳
1か月健診の時に行った病院の授乳室は個室や仕切りがなく、椅子が並んでいるだけだったのでお互い見える形で授乳をする必要があった。最近の大型施設などの授乳室は個室やカーテンがある所が多いが、場所によっては授乳スペースが個別にならない場所もあるということである。
また、公共の場でもいざという時に授乳をしなければいけない場面というのが飛行機に乗った時である。詳しい内容は以下の記事に書いているが、気圧の変化で赤ちゃんが泣いてしまったときは授乳をすると効果的なのである。しかし飛行機内では基本的に着席している必要があり、授乳室もないのでアフガンや授乳ケープを使って授乳する必要があるのだ。
授乳服はどこで買える?
授乳服はアカチャンホンポなどの実店舗のほか、「授乳服」と調べるとオンラインショップで色々と可愛い服が売っている。ちなみにオンラインショップの授乳服はアカチャンホンポと比べてデザイン性が高い分、価格はお高めの事が多い。
授乳服を買う時のこだわり
私が授乳服を買う際に気にしているのは以下の点である。
- 素材
- 片手で胸を出しやすいか
オンラインショップで買う場合は基本的にまず、上記が私の求めているものかクチコミを見てから買っている。「上記の条件を満たすかどうか=本当に使いやすいかどうか」ということでかなり重要なのである。そのため、私の場合はトラタロスのグッズを買うついでに実店舗で実物をちゃんと確認してから買うことの方が多い。
素材
どういう素材が良いかというと、アイロンがけがいらないシワになりにくい素材である。授乳服は大体マタニティ服 兼 授乳服となっているものが多いのだが、妊娠中に1着だけ買ってみたことがある。その時は戌の日用のフォーマルなワンピースを買ったのだが、実は洗うとアイロンがけが必要な素材だったのである。その後も何かと妊婦時代に大事な用事で着ていたのだが、お腹が大きい中アイロンがけをするのは大変だったし、子供が生まれてからは眠くてアイロンがけをする気力もなかったのだ。
片手で胸を出しやすいか
外で授乳する際は、子供を抱えて1人で授乳室に入って授乳する。誰かの手を借りることもできず、授乳室によってはベビーカーごと入れない場所があるので、子供を抱っこしながら片手で胸を出せるかどうかがかなり重要である。個人的にはボタンの前開き型が一番ハズレがなくておすすめである。生地が時々固くて開けにくいときもあるが、しっかりと胸を出すことができるし、ボタンの開け閉めは片手でもできるからである。チャックは片手で片方を抑えながらでないと、もう片方の手で開け閉めできないものが多かったりするのだ。また脇の穴から授乳できるタイプは、何故か穴の位置が胸からずれていたり、穴が小さくて吸わせにくかったりするのである。
授乳用インナーも忘れずに!
授乳用インナーとは
授乳用インナーとは、授乳服の下に着る授乳用に特化したインナーの事である。夏場は下着が透けないように、そして冬場は寒さを防ぐために着るという通常のインナーと同じ役割である。授乳服を買うと安心して忘れてしまいがちだが、これがないと意外と困ることが多い。
どんな時に必要?
私個人の経験でいうと、特に冬場はきちんと防寒用の授乳用インナーを買う必要があると考えている。せっかく授乳服を買ったのに、中に普通のヒートテックを着てしまって結局中をたくし上げる必要があって授乳がしづらいかった…なんてことがあるのである。特にわきの穴から授乳するタイプの場合は悲惨で、穴からインナーをたくし上げるのは大変なので結局服ごとたくし上げた方がマシ…であったり、授乳に適したインナーがないから取り合えず授乳服の下はブラジャー以外何も着ないで寒さに耐える…なんてことになるのである(経験談)。そのため、授乳用インナーを買っておくのがおすすめだ。また夏には夏用で下が透けないように買っておくのも良いかと思う。
もちろん家ではたくし上げれば良いので使わない。しかし外出時に授乳服でスマートに授乳をするには授乳用インナーが必要なのだ。
授乳用インナーはどこで買える?
授乳用インナーは授乳服同様、アカチャンホンポなどの実店舗のほか、「授乳用インナー」と調べるとオンラインショップで購入できる。ショップによっては「授乳キャミソール」などとも言うようだ。
最後に
授乳服の代わりとして、前がボタンになっているワンピースやシャツがあるが、案外授乳用インナーの代わりになるものは少ない。個人的には授乳服よりも授乳用インナーを買い忘れないようにね!と声を大にしてお伝えしたい。