妊娠前に育児で何をそろえた方が良いのかを調べたりする時、「〇〇の代わりに××を使ったので買わなくても大丈夫でした!」と言った先輩ママの声があったりする。そんな体験談を読むと、もしかしていらないかな~と迷ってしまうことも多い。そんな中、そういう声もあるけど個人的にはやっぱり買って良かったという物を紹介したい。今回は「母乳パッド」である。これは絶対に買った方が良いというわけではなく、不便を感じた際に購入の検討をお勧めしたい商品である。
目次
母乳パッドについて
母乳パッドとは
そもそも母乳パッドとは、授乳の時以外に母乳が漏れ出てきてしまった際に吸収する物で、母乳が下着や服に染み出ないように下着と胸の間につけて使う物である。基本的には常につけておき、授乳後や母乳が出てしまったときに付け替える。ブラジャーに装着して使うもので、使い捨てができるものと洗って何度も使用できるものがある。使い捨てのイメージは紙おむつ、洗って何度も使用できる母乳パッドは布おむつのイメージである。
一方、母乳パッドはガーゼで代用できるという声もある。私の場合はガーゼでの代用では間に合わないほど母乳の分泌量が多いタイプだったので使用している。
母乳パッドの種類とメリット・デメリット
使い捨てタイプ
使い捨てのメリットは、一度使ったらそのまま捨てられるので手間がかからないことと、常に衛生的であることである。赤ちゃんがくわえる所となるので、なるべく衛生的に保っておきたいものである。人によってはきちんと毎回アルコール消毒をしているというくらい衛生的というのは大切なことなのである。
しかし、デメリットとしては費用が掛かってしまうということだ。費用は1袋千円弱なので、必需品でないと少し手に取るにはためらってしまう金額である。私は1袋で大体半月程度で使い切るが、それが卒乳までだと少し出費が多い様に感じる。しかしトラタロスが成長するにつれて徐々に授乳の回数が減ってきており、さらに母乳がだらだら出てくるのも少なくなってきた。そのため母乳パッドの取り換えるタイミングも少しずつ減ってきている。そうすると想像よりは出費が抑えられるのではないかと踏んでいる。また、洗い物が増える=家事の時間が増えるということなので、使い勝手の良さから使い捨てタイプを愛用している。
繰り返し使える布タイプ
布タイプのメリットは、何度も使えるので費用が掛からないことである。大体布タイプ10枚入りと使い捨てタイプ100枚入りで同じくらいの金額なので、一度買ってしまったらかなりコストパフォーマンスが良い。また、人によっては敏感肌の方は布製の母乳パッドの方が良いという方もいる様だ。
一方デメリットとしては洗濯をする手間があること、そしてきちんと取り扱わないと不衛生になってしまうということである。特に洗濯後、乾燥が間に合わず生乾きになってしまうと臭いも出てきてしまうので、乾燥させやすい素材というのも選ぶ際に検討に入れておくと良いだろう。
母乳パッドは必ず必要?
一般的には授乳を始めた時から卒乳まで使う、とあるが個人的には必ず必要ではないと考えている。私の場合、ある程度時間が経つと胸が張ってきて母乳が出てきてしまうタイプで、その場ですぐに授乳ができないと母乳がだらだら出てブラジャーがぐっしょり濡れてしまうから必要としている。また片方の胸で授乳しているだけでもう片方の胸から母乳が分泌されてしまうので母乳パッドには助けられている。
一方、人によっては赤ちゃんに吸われるまで母乳が作られず胸が張らないタイプのママさんもいる。その場合はもしかしたら母乳がブラジャーにつくことがほとんどなく、ガーゼの代用で濡れたら取り換えるのでも充分かもしれない。そのため、母乳パッドは人によって必ずしも必要とはいえないので、実際に子供が生まれてから検討するので良いかと思われる。また、母乳の分泌も時期によって異なるので、まとめ買いをせずその時その時必要になったら買うのでも良いのではないかと思う。
実際の使用例
母乳パッドを使い始めたきっかけ
私の場合、ブラジャーがぐっしょり濡れるくらい出るタイプだったので、濡れて気持ち悪いだけでなく乳頭の皮がふやけてブラジャーと擦れるだけで痛くなってきてしまったのである。特に産後の入院中はそんなに母乳が出ないから大丈夫だろう、と思っていたら夜中に母乳がちょっと分泌されていたりして濡らしてしまったりと気持ちが悪かった。また、ブラジャー自体も母乳で黄色く汚くなっていた。入院グッズに入っていた母乳パッドを使い始めてみたら乳頭が濡れていないだけでかなり心地よく、ブラジャーも綺麗に使用できているので利用している。
母乳パッドがあってよかった例
私の場合、母乳パッドがあって良かった具体例を挙げておくと以下の通りである。基本的には時間が経つと母乳が出始めてきてしまうため、長い間授乳できなかった時に役立っている。
- 長時間の外出で授乳室がなくミルクで代用した時
- どうしても1人で行く用事があり子供を誰かに預けてお留守番してもらった時
- 夜中に思ったより子供が起きず授乳ができなくて胸が張ってしまった時
- 母乳の出の勢いが良すぎた時
どうしても1人で行く用事があったのは、コロナのワクチン接種のことである。里帰り先から住民票のある自治体まで父に車で送ってもらう必要があり、長時間不在にする必要があったのだ。しかしいきなり生後2週間の新生児を連れてドライブすることもできず、ましてや接種会場に連れて行くことはできないので母に預けた時があった。この時はやはり帰り道は胸が張ってしまったのである。
また、母乳が勢いよく出すぎて赤ちゃんが飲み切れず思わず口を外してしまった時に、母乳を受け止めるのにも役に立った。ガーゼだとびしょびしょになってしまうの拭き切れなかったのである。新生児訪問をしてくれた役所の助産師さんによると、生後2か月あたりでは母乳が一時的にぴゅーぴゅー出る時期があるらしい。あまりにも勢いが良すぎるとトラタロスがうまく飲めずにギャン泣きしてしまっていたので、母乳の出が収まるまで母乳パッドに出していた時期もあった。(母乳は血液で出来ているので、お風呂上がりの血行が良いときの授乳は特にすごかった。)
母乳パッドはどこで買える?
母乳パッドは基本的にドラッグストアか、ネットのオンラインショップで売っている。1袋に100枚以上入っているので一度買ったら全然なくならないように思えるが、授乳ごとに替える必要があるので私の場合は現在1袋で半月程度である。しかし、新生児期~生後2か月くらいの母乳が良く出る上に頻回授乳の時は、もっと頻繁に替えていたのでもっとなくなるのが早かったように思う。
ちなみに私が愛用している以下の使い捨てタイプの母乳パッドはPigeonの母乳パッドで、1つずつ交換できるタイプである。(ものによっては2個がセットになっており毎度両胸交換するものもある。)ドラッグストアとネットのオンラインショップどちらでも購入することができる。
使用する時は使い方をきちんと守って衛生的に
最後に、利用する上でご注意いただきたいのが母乳パッドは1日中つけて続けて良いのではなく、授乳をするごとに替えるものであるということである。私はそれを知らずに使い始め初期のころは1日中同じものを付けており、トラタロスのおむつ並みに母乳でずっしり重たくなっている上に、乳頭が母乳で皮が柔らかくなってしまい母乳パッドと擦れるたびに痛くなってしまったのだ。(さっきどこかで聞いた話と一緒である。)ちゃんと母乳パッドの袋に「授乳の度に替えてください」と書いてあるのできちんと使い方は読んで衛生的に利用していただきたい。
最後に
正直入院グッズに入っているのを見るまで母乳パッドの存在を知らなかった私は、かなり不勉強だったと思う。私の場合は退院後に「母乳パッド良かったわ!」と母にドラッグストアにまで買いに行ってもらったり、帰省先に持っていき忘れた時は夫に買いに行ってもらったりしていた。人によっては出産前にきちんと準備されている方もいらっしゃるだろうが、産後に要不要を見極めて買っていただいても良いように思う。旦那様に買ってもらうには恥ずかしいという方は、今の時代オンラインショップでも買うことができるのでご安心を!